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小泉改革の行方
橋本内閣の反省はどこへいった?
10月の末に政府がまとめた総合デフレ対策はマスコミにはまったく評価
されていません。総合デフレ対策と釘うったからには政府が総動員
されても良さそうなものですが、目玉は総合再生機構の創設だけに終わりました。あれだけ大騒ぎして竹中大臣がまとめた不良積権処理促進は、税効果会計の資本を縮小させる抜本策が先送りになり、結局、骨折りに終わりました。しかし、その過程では竹本大臣が自民党と銀行の強引な反対にあって中間報告が発表されないなど、政府・与党の迷走
だけが目に付く展開になりました。
さらに補正予算をすぐに組まなくてはいけない情勢は明らかなのですが、それも来年に先送りになってしまいました。
これまでは日本の景気が少し回復基調にあったのに、再び谷底へ
突き落とすような物です。
なぜ、今デフレ対策なのでしょうか?それは株価が歴史的な安値を
更新して金融危機がせまってくるとの恐怖感が政府にあったからだと思います。竹中大臣やそのプロジェクトチームのメンバーは金融機関の
本当の姿を知っているだけに非常に大きな危機感を持って対策を
まとめたと思われます。
しかし、自民党の大部分は一応デフレ対策とか言って格好をつけて置けば株価は反発するであろうとの安易な考えがあったのでしょう。
また、銀行の経営者たちも銀行や自分たちの保身だけを考えて、自民党に陳情を行った為に政府与党内でまったく相容れない意見が対立してしまいました。小泉総理はお得意の外交に夢中で、肝心おにいさんリーダーシップは全く発揮した形跡はありません。言われているように
金融対策は竹本大臣に丸投げしてしまっています。政治家でない
竹本大臣は本当に苦労したと思いますが、やはり政治力の不足は
明らかでしたよね。
さて、この政策の迷走の結果まとめられたデフレ対策を見ても株式市場は低迷したままになっています。市場は参加者はもっと強力な不良債権
処理、つまり不振大企業の倒産が起こることを期待していました。具体的な名前は言いませんが、建設・不動産・小売流通の中でいくつかの企業が年内に破綻に追い込まれ、その時点で株価が底を打つというシナリオです。一時的には株価にはマイナスですが中長期では急回復
することが期待されていたわけです。
しかし、結局経済が分かっていない自民党・銀行の圧力によって
対策が先送りされてしまいましたので、残念ながら株価は長期低迷状態
を余儀なくされるのでしょう。
不良債権処理→株価の一時急落→その後景気・株価の回復という
シナリオはまたもや先送りされてしましました。
こんな状況を見ていると、橋本内閣のあまりに似ています。
橋本内閣が行った対策は以下のようなものです。
@ 6大改革 行政改革(省庁再編)・財政構造改革・教育改革
経済構造の改革・金融改革 ・金融改革(ビッグバン)
社会保障改革
A 国民負担の増大 消費税2%アップ・医療費の値上げ・特別減税の
中止計9兆円
6大改革を揚げて省庁再編や金融ビッグバンなどの形の上では改革を
おこないました。この成果は現在ではほとんど評価する人はいないでしょう。
橋本政雄の末期にはアジア危機や日本の金融危機が起こり、
拓銀・山一證券や長銀・日債銀等の大型倒産がおこりました。
橋本政雄のやり方は、まったく日本経済を活性化させるどころではなく
、パニックに近い状態を引き起こしてしまいました。さらに、政策転機が
遅れ、金融危機を長い間放置してしまいました。
小泉政権の政策も並べてみると驚くほど橋本政雄の政策と
似ています。今まで繰り返し訴えつづけた「構造改革なくして景気回復
無し」「改革には痛みを伴う」2つのスローガンを見ても、本当にそっくり
ですね。もとおも橋本元首相は「痛み」はコメントせずに国民負担をどんどん押し付けてきましたが・・・
小泉改革のやり方が多少は民間の知恵を入れ、少しはトップダウンで
決まっていくにせよ、基本政策は橋本内閣とまったく同じ方向を向いてることはあからかです。建前を気にせず、状況が変わったので政策転換
すると言った本音政治に変わることが絶対に必要でしょう。おれができれば橋本内閣よりは進歩したことになります。そうしないと、必要な景気対策は完全に手遅れになってしまします。
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