今年の前半の話題をさらったライブドアの堀江社長によるニッポン放送株の買占め事件ですが、フジテレビとライブドアの間で和解が成立してしまって、最近はマスコミに取り上げられることがほとんど無くなってしまいました。もし、この件でまだ対立が続いていれば株主総会でフジテレビvsライブドアの激突が株主総会で行なわれる予定でした。
もし株主総会でこの激突が起った場合には、さらに世間の注目を浴びたことでしょうが、残念ながら平穏無事は株主総会で終わった様です。この様なドラマチックな株主総会はめったにありませんが、株式投資をなされている方は、是非株主総会に出席していただきたいと思います。
まず、株式会社の仕組みから説明します。株式会社の最高意思決定機関が株主総会になります。国で言えば国会にあたります。国会の会期は非常に長いのですが、株主総会は通常年に一度だけの開催になります。
株主総会でどの様な議案が論議されるかといいますと、次の2つになります。
1.報告事項 事業報告、決算(損益計算書・貸借対照表)報告
2.決議事項 利益処分案
取締役および監査役の選任
特に重要なのが、取締役の選任です。ここで自分の言う事を聞く取締役を選ぶことが出来れば、会社の方針を180度転換することも可能になります。実質的に企業を支配することになる訳です。
また社長や会長、専務等の役職は株主総会で決める事項ではありません。実は株主総会後に選ばれた取締役によって取締役会が開催され、そこで決定することになります。社長が株主総会までに内定していない事はほとんど考えられませんので、形質的な物ですが、商法上の規定はそうなっています。
また商法で決められているのですが、株式会社は年に一度決算をしなくてはいけません。決算の3ヵ月後までに株主総会を開催しなくてはいけない規定になっています。3月の末が決算である企業が最も多い為に、6月末は株主総会が集中します。今年の場合は6月29日に株主総会を開催する企業が多くなっています。最近ではこの集中日を外したり、個人株主にも総会に出席してもらう事を狙って週末に開催するなどの動きをみせてくれる企業が次第に多くなっていますが、まだまだ不十分です。さらに個人株主に配慮する動きが広がってくると良いですね。
さて、私たち個人株主が株主総会に出席しても議決権はほんのわずかしかありません。会社の提案を議決するのを黙って見ているだけですが、株主総会に出席する価値はあると思います。株主総会に出席するメリットは
1. 企業の経営者の生の声を聞く事が出来る。まだ堂々と質問できる数少ないチャンスである
2. 記念品がもらえる
3. 株主総会後に懇親会が開かれる場合もあり、おいしい料理等を味わえる可能性がある
4. 株主同士が知り合いになることが出来て、情報交換も可能
株主公開の通知は開催日2週間前に郵送されてきます。開催場所は本社の会議室や体育館等を利用する場合もありますが、大勢の株主の出席が予想される場合にはシティホテルの宴会場やイベントホールが使われるケースが増えています。特にシティホテル開催の場合には開催通知に書かれていなくても、懇親会が開催される場合があります。
また、本来は株主本人が総会に出席することが原則ですが、都合がつかなければ代理人出席も黙認される場合もあります。奥様が専業主婦の場合にはお徳かもしれません。
また、週末開催で懇親会が定例化している企業の場合には名義を分散させて家族で株主総会に出掛けてみましょう。お父さんが質問したりして、良い所を子供達に見せる事が出来るかもしれませんね。
最後にひとつ注意点があります。せっかく株主になって株主総会に出席する権利を得ても、遠方の企業では交通費が掛かりすぎて出席は断念することになっています。出来るだけ身近な地元企業を選ぶことも重要です。
みなさん、是非株主総会に行ってみましょう。
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