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フィナンシャルプランナーの視点

定期付き終身保険

前回のこのコーナーでは、生命保険の基本形をお伝えしました。

1.定期保険
「期間が定められた保険」で、原則として満期金は支払われません。いわゆる掛け捨てタイプの保険です。

2.養老保険
 被保険者が保険期間内に死亡した時は保険金が支払われ、満期が来れば満期金が支払われるタイプの保険です。貯蓄性が高いのですが、最近は低金利の為メリットが薄れてきています。

3.終身保険
 保証が一生涯続く保険です。貯蓄性は養老保険ほどではありませんが、貯蓄性も兼ね備えています。

の3種類でした。しかし、現在は通常この様なシンプルな形で生命保険を営業している会社はあまりありません。生保のセールスレディーさんは、普通会社の一番のお奨めとされるプランを持ってきます。このお奨めというのは加入者にとってお奨めでなく、生命保険会社の為のお奨めであることが多いので、要注意です。


 現在、最も一般的に販売されている「生命保険会社のお奨め」商品は「定期特約付き終身保険」(定期付き終身)というものです。これはどの様な商品かといいますと、主契約(最も基本となる契約)が終身保険その主契約に付随して契約する特約として、定期保険がセットされている物です。
 通常は60歳または65歳までの定期保険と、終身保険の組み合わせになっている事が非常に多いですね。

 さらにその定期付き終身保険に、入院特約や傷害特約、災害割増特約、成人病(3大疾病)特約、女性特約等のいろいろな種類の特約がセットされるケースが結構見られます。


 セールスレディーのお奨めに素直に従って、この様な定期付き終身保険に加入されるのは、ちょっと待ってください。この様な定期付き終身保険は確かに満遍なくいろいろな保証をつけていますので、一見良い保険の様に見えてしまいますが、セットになってしまうと、構造的にひとつの問題点が現れます。 それは生命保険の見直しを行おうとする時に保証がセットになっている為に制約が非常に多くなってしまう事です。生命保険によって用意しなくてはいけない保証額は、その家族が万一の時に経済的に困らない金額なら十分なのですが、その必要保証額は一定ではありません。 例えば、お子様が高校や大学に卒業してしまった後では入学する前と比較すると、必要保証額は大きく減ってきているはずです。卒業後はお子様の教育費はもう生命保険で用意する必要ありませんよね。

 ところが、定期付き終身保険ではその様な場合の見直しが非常にやりにくい訳です。また保険金額の見直しをしたい場合でも、生命保険会社毎に取り扱いが違うなど、非常に不透明な部分もあります。


 そこで、定期付き終身保険に加入するよりも必要保証額をまずご自分で(若しくはFPに相談されて)計算して、必要保証額をばらばらな保険で契約する事をお奨めします。 契約を分けると、実は良い事がもうひとつあります。それは支払わなければいけない保険料の比較が容易になる事です。契約自体がシンプルになりますので、保険会社を私達が選ぶ本来の選択が出来る様になります。

 ずっと一生涯保証が続く終身保険、期間を決める定期保険、さらに入院のリスクに対処する医療保険、ひとつづつ検討して加入するのが賢い選択です。そうすれば、必要が少なくなった保証は簡単に調整する事が出来る様になります。

 それから単体の保証にすれば、保険会社をひとつにまとめておく必要も無くなる訳です。最近、中堅の生命保険会社の破綻が相次いでいますが、その様な事態になっても契約が分けてあれば大慌てする事も無くなります。(終身保険はかなり影響が出ます、、、この様な観点と予定利率が低い事からも終身保険はあまりお奨めできないのが現状です)  

 
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